「遅れ1秒未満: IP通信テレビ ボストン-関西」「AMD-V:シャドーメモリをCPU内に実装」 興味をひかれたもの @ 情報処理学会誌 1月号

情報処理学会誌1月号から特に興味をひかれた3点を順に軽くまとめ、の第2弾
残りの2つ
  • 遅れ1秒未満: IP通信テレビ ボストン-関西
  • AMD-V:シャドーメモリをCPU内に実装
各論に行く前にちょっと言い訳・・・・・・すみません、この記事を書く前に雑誌を捨てちゃいました。なので、手元のメモと記憶を頼りに書いています。ひょっとしたら一部が違ってるかも。

遅れ1秒未満: IP通信テレビ ボストン-関西

テレビのニュースなどで外国のリアルタイム映像が衛星経由で流れることがあります。こちらキャスターが何かを言って、その3秒後ぐらいに向こうのキャスターがしゃべり出す、アレです。

これに対して、新しい方法ではIPに乗せて運ぼうというものがあります。この場合、なんと140ms程度の遅れしか片道に発生しません。フレームで言うと3.4フレーム程度の遅れ、しかも今話題のHD画質でです。すばらしい。

将来的にはHDの高画質で大陸を超えてミュージックライブをリアルタイムで楽しんだり、多国間で遅れのないリアルタイムな罵り合い(ディスカッション)も可能になるかも知れません。

ちなみに、今回必要だった帯域は、無圧縮のHD動画で1.5Gbpsだそうです。アメリカでのダークファイバーの調達に一番苦労したとのこと。少々、帯域を食っている気がしますが、このあたりはムーアの法則で終端装置の性能が上がれば、分解能も上がって通信速度も上がっていくので、問題ないでしょう。面白い未来になりそうです。

補足:インターネットじゃなく専用の回線・・・・・・だったはず。
一部(北米大陸-日本間)は同じ海底ケーブルを通るのかな?

AMD-V:シャドーメモリをCPU内に実装

根本的に・・・・・・名称がシャドーメモリじゃなかった気がする。なんだったかなぁ。まぁ、単語にこだわらず読んでください。

AMD-VというのはAMDのCPU内に実装された仮想マシンをサポートする機構なのですが、その一つに、仮想マシンのメモリアクセス時に発生する、仮想マシンのメモリアドレスと実マシンのメモリアドレスの変換機構を組み込んだよ、という話です。結構煩雑で重めの処理なので、これがCPU任せになると、仮想マシン側はけっこう楽ができる・・・・・・と思います(実際に仮想マシンを作ってみたことはないので、何ともかんとも)。

また、マイグレーション時にCPUの機能を一部だけ止めるようなフラグを立てられるとか、色々と面白い技術が詰まっています。確か、デバイス(USBやら各シリアルポートやら)の仮想化もAMD-Vでサポートすることになっているはずです。

こう見ていくと、全ての家庭用マシンで仮想マシンが動いている世界が当たり前になっていくのでしょう。私はテレビ等の各組み込み機器や携帯にも仮想マシンが乗るようになる思っていますが、そうなってくるとテレビの筐体はそのままで中の機能だけをごろっと変える(例えば、スゴ録機能を追加するなど)が可能になるでしょう。これの先駆けといえば、XboxやPS3など、インターネット経由で機能がアップーデートできる家電の登場です。

将来的には、家や付属家電を入れ物としてだけ購入し、家や家電の機能そのものはインターネットからダウンロードしてくるような世界になるかも知れません。(ちなみにこれが私が研究していることだったりします@2008/02/01現在)

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