あなたの知的生産力の向上を10倍加速する方法

池田先生のエントリを見て、書こう書こうと思っていたら、小飼さんも先に意見を述べていらっしゃいました

議論の対象になっている本はこちら
目次
  • はじめに 数々の資格・賞を取得した新・知的生産術を公開!
  • 第1章 自分をグーグル化する方法
  • 第2章 情報洪水から1%の本質を見極める技術
  • 第3章 効率が1o倍アップするインプットの技術 - アナログ手法とIT機器を融合させる方法
  • 第4章 成果が10倍になるアウトプットの技術 - マッキンゼー直伝! ピラミッド・ストラクチャー&MECEの力
  • 第5章 知的生産を根底から支える生活習慣の技術 - すき間時間、体力、睡眠に投資する発想転換のススメ
  • 第6章 自分の力が10倍アップする人脈作りの技術 - 情報のGive5乗の法則
  • 最終章 今日の5つの新しい行動から明日を変える!
  • 巻末フルカラー付録 愛用IT機器・ソフト16、お薦め書籍116、厳選英語Audio Book33リスト付き

池田先生のエントリ
要するに、知的生産の技術というのは、その人の職業やライフスタイルや知的水準などに依存する(M.ポラニーのいう)個人的知識であり、すべての人の生産性を10倍に上げる万能の特効薬なんかないのだ。特にファイナンスについては、一般論は何の役にも立たない(役に立つなら、経済学者はみんな大富豪になっているだろう)。知的生産性を上げるためにもっとも重要なのは、こういうお手軽なハウツー本やマスコミの通念を信じないで、自分の頭で徹底的に考えることである。

小飼さんのエントリ
知的生産力は知力とは異なるからだ。

知力というのは、「人に思いつかない事を思いつける」能力。それに対し、知的生産力は、「人が思わないことを、人に届ける」能力。

だから、徹底的に考え抜くというのは、知的生産においては査定0なのだ。むしろ「とりあえずここまで考えた」というのをさくっと抜いてしまった方が知的生産力は高いといってよい。

お二方共の意見は、至極もっともです。私としては、これに少々持てない者からの視点を加えておきたいと考えます。

私はこれらの本は、根本的にハウツー本に分類されるものではなく「合うことのできない高度な活動者の習慣を見られる唯一の機会」だと感じています。

人が学ぶには真似る(=まねぶ=学ぶ)のが一番近道です。人が一人で出せる力なんて限られています。だから、人が考え出したものを真似て学び、一人では不可能な速度で知力を上げることが可能です。

このとき一番不幸なのは何か、それは「真似る対象がいないこと」の一言につきます。自分の次の理想の状態がイメージできない、すなわち一人分の学習速度しか出せないという状態が一番辛い。

この真似るべき対象が周囲にたくさんある方が更に速度が上がります。これらの本は、小飼さんや池田先生のように、日常的に高度な活動者とふれあえる方々以外にとって、非常にありがたい真似る対象なのです。

更に、普段であれば真似る対象の行動の意味を、自分の誤解があるかも知れない中で考えていかないといけないのに、自ら解説していただけているなんて、なんて贅沢なことか。真似る対象が日常的に合っている人々だったとしても、その1つ1つの行動の意味を聞いていくのが、どれだけ困難なことか!! それが、高くても3000円程度で手にはいるなんて、本当にありがたいことです。

もちろん、ただ真似るだけではなく、その意味を体感し、その中でエッセンスを読み取り、自分の中で咀嚼して身につける必要があります。それでも、やはり一番始めに行うことは真似ることです。

今回のタイトルは、小飼さんや池田先生のところのを真似て付けてみましたが、「あなたの知的生産力の向上を10倍加速する方法」は今の10倍の真似る対象と出会うことだと思います。普段からふれあえる対象を増やせるのなら、それが最良の方法です。もしそれがダメなら、今の世の中には本という第二の方法があります。そして、今はライフハックブーム(もう一段落しましたが)で、第一線にいらっしゃる方々の本が多数出ている! 良い時代になったものです。

池田先生は、どうやらこの系統の本を執筆されないようなのが、非常に残念。もしも、池田先生の普段の行動が理由付きで解説されるような本があれば、3000円以上でも絶対に買うのになぁ。

執筆時間: 30分

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